名古屋市立大学、中京大学の地域調査が高月町を中心に行われました。

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9月20日

 NPO法人山岡代表理事、大橋専務理事、武田広報担当理事、西村事務局員と高月町立観音の里歴史民俗資料館の佐々木学芸員の5名で受け入れにあたった。

 7名の学生たちは、○オコナイ ○町並み環境 ○観音の里 ○琵琶湖とのかかわり ○地域振興 ○まちづくり ○集落自治等々のテーマで聞き取りを開始した。

 NPO法人として、視察や研修の受け入れは初めてであり、準備が整わないままでのスタートであったが、礼儀正しく前向きの学生さんたちに感謝をしながらの説明となった。

 NPOで用意した、高月町の地図や基礎データーを基に、仏教や文化が、大陸から湖北地域を通って都へとたどってきたルートを説明。当時の都と湖北地域との関係についてやオコナイ等の民俗文化についても話し合いが行われた。

 その後、まちづくりの戦略論や中心市街地活性化策、TMO等についての講義?も行われた。地域の人たちがより楽しくかかわり、誇りに思える地域振興や活性化の取り組みの大切さを唱えた。

 プラン、ドゥー、シー等のまちづくりサイクル大切さや、新聞、HP等の広報活動の重要性を呼びかけた。地域住民が互いに問題点や目的を共有するための情報宣伝活動は、まちづくりの原点のようなものである。

9月21日

 地域文化の一つに食文化がある。その地域を学ぶには、その地域の食を味わうべし。と学生たちに呼びかけたら、「すてきな事ですね!」との返事。さっそく、観光振興の第一人者である料亭「なかたに」を会場に湖北地域の味覚が満載のまちづくり懇親会が開かれた。

 鮒ずし、鮎ずし、鯖ずし、鮎甘露煮、石貝ぬた、石貝煮付け、海老豆、琵琶鱒酢みそ和え、シジミ汁、鰻のじゅんじゅん、ワカサギフライ、ウロリ川海老天ぷら、小芋炊合せ、鮎姿ずし、茄子ぬか漬け、田舎沢庵等々、テーブル一杯の料理が並べられ、町内唯一の造り酒屋「山岡酒造」の「湖の誉」の吟醸酒や生ビール、焼酎、ウーロン茶(運転手用)で乾杯とり、まちづくり談義にも多いに花咲くことになった。まさにノミニケーションは、コミニュケーションである!

 出席者は学生6名を前に合コン風に柴田商工会長、八田観光協会長山岡代表理事、武田企画集団25代表、北村町長と高月町のまちづくりを語るにふさわしいメンバーが勢ぞろい。宴席の中でも、ときおり野帳を取りだし、メモを取る姿が、学生らしくて変に感動をした。

 食べっぷりの良い学生たち、ご飯が足らなくなったので、中井副代表が家からジャーを持参、(料亭へジャーの持ち込みは初めてこと。)タイミング良く、井口観光協会事務局も参加し、座が多いに盛り上がってきた。

 最後は、桜川寿賀春師匠(八田観光協会長)の江州音頭(紺屋高尾)で全員が手拍子となった。 郷土芸能と郷土食、今宵のご縁が今後のまちづくりへの、大いなるエネルギーへと進化することを願っています。

9月22日

 地域調査を進める学生たちの行動は、非常にダイナミックなものであった。早朝から、お寺さんに立ち寄り、朝のお勤めに集う人たちに聞き取りをし、夜は町内会の役員さんを招集し、オコナイの継承や区組織について語り合う。役場若手職員との懇談会もこなし、観音様、芳洲先生、西野水道、回れる所は何処までも、フィルドワークしている。今夜も何処かの集落でお年寄りたちのお話を聞いているらしい。

「あれ、そのタオル、家のオバも昨日何やら学生からもろたと言うてた」調査協力の記念タオル、何枚用意されたのか知らないが、この秋のすてきなまちづくりグッズとして、協働の汗を拭う機会を待っている。

 学生の一人に秋田県仙北市の出身者がいた。仙北市といえば劇団わらび座の本部がある旧田沢湖町だ。「銀河鉄道の夜」の公演に取り組んでいるNPO法人にとっては偶然とは言え、すてきな出会いの一つとなった。

 彼女は、ふるさとから車を持ってきたのであろう、オレンジ色の秋田県ナンバーの車で高月町に訪れた。そしてこの4日間、秋田ナンバーの車が町内を駆け巡る。「名古屋の娘さんらの車やで、今日は何処行ってきゃあたんやろ?」とおばさん達?の声。役場の4階から「あの信号のとこの車、派手なの見えるか?大学生のや、向こうから来たさかい、柏原か、渡岸寺の帰りやろか?」いろんな所で学生たちの話題が出る。まちの人たちも学生たちの勉強に関心を持ちだしてきた。「うちの村にも来てくれるんやろか?」期待する声も出た。「台風みたいなもんやね!」学生たちのエネルギーを例えた人もいた。

9月23日

 最終日、今日、帰りますとの事だったが、もう少しお話を聞きたいとのことで、サンレイバーに学生がやってきた。約束が午後1時なので午前中に雑用を済ましておこうと10時に事務所に立ち寄れば、「ミーティングが早く終わったので来ちゃいました。」との事。(今年の台風の進路予測は難しいネ?)

 3時間のタイムラグを超えての出会いは、ご縁そのものですね!との話題を交えて話を進める。まちづくりの組織が3次元的な絡みで有機的にネットワークしている事を伝える。どこの町でもまちづくりに一生懸命に取り組んでいる。高月町は、ちょっとだけ他所より楽しんでいるだけなんだろう。?!…

 名古屋には味噌カツ、櫃まぶし、手羽先、あんかけスパ等々異色?メニューがたくさんあるらしい。ならば、西日本の異色メニューであるトルコライスで昼食をと、老舗洋食屋さんのドライブイン湖北に出かける。ケチャップライスの上にカツが載り、カレーソースとデミグラスソースがかかる。イタスパが添えられるのが元祖だとも言われている。発祥の地は九州地域だと言われ大阪近辺までで、ここ高月町から東には無いとされている。 一度にあれもこれも食べたいとのトルコライス、高月のまちづくりの様なメニューでもある。

 JRで帰るとの事で高月駅まで送っていくと、駅前のコスモス畑で商工会指導員でありNPO法人事務局長の速水君が草刈りをしていた。10月21日の琵琶湖環状線開業まで後1ヶ月を切った、コスモスより雑草が目立ってきたので草刈りをしている。「多くのお客様を花で迎えたい。」NPO法人の基本となる事業で、秋には、是非、学生の皆さんお誘い合わせの上、改めてのご来町を待っていますとのメッセージ。学生さんよろしく!

 JR高月駅に交直両用の3両編成の電車が入って来た。発車のベルがせわしなく鳴る。「名古屋まで気をつけてお帰り下さい。」「そして来月の開業イベントには、たくさんの友だちを連れて来て下さいネ。」

 来月からは、直流の新型電車が乗り入れをするだろう。新しい電車は、この地に何を運んでくるのだろうか?観光のお客様?、通勤の人々?、そして新たな文化か?情報か?、いにしえよりの街道に又1本、新たな鉄の道が開かれる。

 台風一過(変な表現で申し訳ない)事務所に帰ると昨日、ゼミの教授の方々がお礼に見えられたそうで、手土産のお菓子の箱が机の上に置いてあった。包装紙を見ると「坂角総本舗」 うん なるほど!中身はきっと海老煎餅「ゆかり」であろう。

 観音様のご縁を拠り所として、花と観音の里高月町のまちづくりを進めている。そして多くの町民の方々を巻き込んでの今回の大学生の地域調査。ご縁、ゆかりがキーワードとなってのフイルドワークの締めは、銘菓「ゆかり」のように、小気味よい歯触りと、香り豊かな風味が漂う4日間を想像させるのにふさわしいご縁の一品であった。

 名古屋市立大学、中京大学の皆さん、高月町を調査地に選んで頂いてありがとうございました。心より感謝申し上げます。 そして皆さんが、それぞれの地域に帰られて、それぞれの地域でのまちづくりのリーダーとして活躍されることを願っています。                                         合掌 (文責 武田)

<お ま け>

10月21日

 「今度のイベントには、必ず来るからね!」その言葉に嘘はなかった。琵琶湖環状線開業の日、名古屋から彼女達がやって来た。イベントの入れ込みアンケートをお願いしたいと思っていたのだったが、用紙の準備が整わず、イベントを体感してもらって感想を聞くこととなった。

 高月町内の歳時記の行列が順に紹介されている。彼女達が今回の地域調査の対象の一つとしていたオコナイ。特に馬上区のオコナイのオイナワを拝見できたことに感動をしていた。

 イベントの中で、高月町教育委員会の西坂教育長と、ご対面。
教育長も先月の調査の様子を、関係者から報告を受けていて良く
ご存知で話しも弾んでで来る。湖北地域の宗教や人々の暮しぶりが
文化として醸熟して来たことのお話も交え、ちょっとの立ち話では
済まないような講義となった。

<おまけのおまけ>

1月21日

 「明けましておめでとうございます!」突然の電話でおまけのおまけが始まった。名古屋市立大の山田さんから、もう一度地域調査の為に高月町にやって来るとのこと。さっそく関係者との連絡をとり、サンレイバーで聞き取り調査を出来るように手配をした。観光ボランタリーで国宝十一面観音様のお世話をされている藤田さんと観光協会事務局の井口さんが高月町の観光事業について話を進める。

 地域の伝統文化や行事については高野の保積さんや高月の松田さん達が対応した。礼儀作法やしつけの話になり、扇子一本が様々な場面での約束事を表す道具となり、オコナイや、地域の行事の中でまた、家庭の中でも語り伝えられてきたすばらしさ等が語り合わせた。まるでおじいちゃんと孫とがお話をしているような雰囲気の中調査が進められた。        

 「つまらないものですがどうぞ!」と彼女たちは菓子箱のはいったキヨスクの手提げ袋を差し出した。名古屋駅を出る時に、手土産には何が良いかなあ?といろいろ迷いながら買った物であろう、若者たちの心づかいの優しさと温かさが伝わってくる。さっそくみんなでお茶請けにと開封してみれば、鯱もなかであった。

 モチ米を使って薄焼きされた皮は、名古屋城のシャチホコを表してあり、彫りの深い大胆なデザインがすばらしい。手にするとズッシリとした重量で中のあんこの質を想像させられる逸品である。そもそも最中とは、満月をかたどった「最中の月」というお菓子から来ている。高月へのお土産としてピッタシの選択だ。

 大正十年創製の銘菓で、「元祖鯱もなか本店」の看板商品だ。商品名と屋号が一緒なのがわかりやすくて良い。商品開発、戦略の技である。そう言えば「大須ういろ」のういろも名古屋銘菓だ。次に彼女たちが高月にやって来る時には、ういろうをお願いしようかな?

(白、黒、抹茶、アズキ、コーヒー、ユズ、桜)なんてネ!