琵琶湖環状線・北陸本線直流化開業記念事業

わらび座ミュージカル「銀河鉄道の夜」

実行委員会 チームTAKATSUKIの取り組みを紹介します。

<ホームに戻る>            <06年11月04日更新>

4月13日

琵琶湖環状線開業の記念イベントとして11月3日に 「銀河鉄道の夜」を高月町で上演することについて、 NPO法人幹部とわらび座の関西事務所との打ち合わせが行われた。

7月7日

町議会の岩手県雫石町と秋田県仙北市への研修会が行われ、 わらび座の本拠地である、田沢湖芸術村を訪れ練習風景を見学、 「銀河鉄道の夜」の公演についての情報交換を深めた。

7月20日

チームTAKATSUKIの役員会が開かれ、 チケット販売等の計画が練られた。

8月1日

チケットが完成。琵琶湖環状線開業イベントに合わせて、 電車のキップをデザインした入場券となった。 高月から銀河ステーション行きで3,000円だ。

8月6日

高月町の夏祭り、観音の里ふるさとまつりでチケット販売開始。 わらび座の川畑君も応援に駆けつけた。

9月4日

わらび座の秋田本部から照明チーフの丸山さんが 公演会場の町民体育館へ現場確認のためやって来た。 本来、劇場用の作品である「銀河鉄道の夜」を体育館で 上演するための特設舞台や発電気、照明タワー等について 実行委員会と打ち合わせを重ねた。

9月9日

チームTAKATSUKIの全体実行委員会が開かれ、 チケット販売や会場設営、協賛金等の取り組みが話し合われた。

10月08日

びわこ放送が「花と観音の里」の紹介と「銀河鉄道の夜」のPRを
してくれるとのことで、急遽、サンレイバーにスタッフが集合。
27秒バージョンを2パターン撮影とのことで、さっそく台本を
製作、3回ほどテストを繰り返し本番へ。息の合ったところを見
せてのOKで、放送日の10月30日が楽しみとなった。合わせ
て県内各地から多くの皆さんが「銀河鉄道の夜」においで頂ける
ことを願ってます。

10月21日

 琵琶湖環状線、北陸本線直流化開業イベントがJR高月駅周辺で
開催され、チームTAKATSUKIでは屋台を利用してチケット
の販売を行った。公演2週間前ということで、「銀河鉄道の夜」の
話題も浸透しつつあるが、イベント会場での3,000円のお買い
物はなかなか難しく、10枚程度の販売に終わった。

11月01日

 公演前々日、いよいよ会場である町民体育館の設営が始まった。
高月小学校から体育館シート、パイプイス、ゴザ等をお借りして
軽トラで町体へ搬入。
 夜になると実行委員会のメンバーも集り、町体のアリーナに、
シートを敷き、仮設舞台部分には養生ベニアを敷く。客席は、
前半分がゴザを敷いて床席、後ろ半分がパイプイス席とする。
 2階部分の窓に暗幕を吊す。高所での作業で気合いが入る。

11月02日

 公演前日、今日10時頃には劇団わらび座のメンバーが会場入
りするとのことで、3年前の「つばめ」公演の時の寄せ書きが書
かれてある吹き流しが体育館前のポールにあげられた。今回の公
演にはこの寄せ書きにサインをした2名の劇団員の方が含まれて
いる。「お久しぶりです」との挨拶を交わし、舞台設営の作業に
入った。
 先ずは仮設舞台づくりが始まった。前回は、彦根市の滋賀原木
さんにお世話になったが今回は、わらび座が直接設営するとのこ
とで、足場用資材が大阪よりトラックで持ち込まれた。その他、
舞台セットが1台、照明関係資材が1台、の計3台のトラックと
劇団員を乗せたバスが1台。スタッフ、キャスト合わせて24名
が高月町にとやってきた。
 「体育館を劇場に!」そんな呼び掛けで今回の公演を進めてき
た。組み上がった仮設ステージを基準にライトや幕がセッティン
グされる。わらび座のメンバーも若返りが進み、このような体育
館を会場とする公演を経験する人が少なくなってきている用で、
「良い訓練の機会になります」と年配の劇団員の言葉があった。
高さ、10M以上の母屋に金具を吊す作業は、チームワークの
良さが大切だ。
 「銀河鉄道の夜」の作品は、千個を超えるライトがきらめく星の
すばらしさも評判の一つだ。体育館奥の壁には暗幕が吊られ、電
球が仕込まれたネットが取り付けられた。又、天井からは無数の
ライトがぶら下げられて、明日の公演は満点の銀河の基でお芝居
が繰り広げられる。
 その数多くの照明や音響を操作するミキサー卓。パソコンで
プログラムされて各シーンに応じた最高の明かりと音が送り出さ
れる。どの線が何処につながっているのか全く判りませんが、そ
の先には、ヤンマーの発電気が頑張っていました。
 わらび座の持ち込み道具の中には、洗濯機や乾燥機があった。
舞台衣装やスタッフジャージがその都度、洗濯されて乾かされて
いた。全国を巡回公演しているわらび座にとっては必需品の一つ。
 わらび座公演班に同行して関西事務所のスタッフがやってきた。
左側の青木さんは「つばめ」公演の際にも高月町に来町されており
公演の事務作業や食事、宿舎等の仕事を担当されている。休憩用の
ジュースやお茶、ミカン、お菓子等の買い出しに走り回っている。
カップはそれぞれのマイカップを用意しているとのこと。
 夜になるとキャストのメンバーはビジネスホテルへと移動、大道
具、照明、音響のスタッフは、夕食のトルコライスをたいらげて説
営作業を続ける。山岡代表、中川リーダーは連日の疲れも見せずに
設営に立ち会う。明日になれば、ここに一杯の人たちが詰めかけて
ミュージカルを楽しんでいただける。少しづつではあるがそんな実
感が伝わってくるような夜になった。
 開演まで、後19時間30分。

11月03日

 公演当日、チームTAKATSUKIの実行委員会のメンバーも
それぞれの担当時間に集ってくる。3年前の「つばめ」のスタッフ
ジャンパーを着用して作業にあたる。中川リーダーの指示の基、会
場整備、受付設置、駐車場管理等の作業にテキパキとあたる。
そこには高月町のまちづくりを支えるいつもの笑顔が並ぶ。
 わらび座のケータリングがあるならばチームTAKATSUKI
のケータリングがあってもとのことで、コーヒーカウンターがオー
プンされた。メニューは中井屋珈琲、中川家甘酒、その他お茶
ジュース等だ。スタッフジャンパーを着ていれば全品無料。軽食の
サンドウイッチ、助六寿司も用意された。深夜11時までのエネル
ギー源となる。
 舞台上では大道具の基礎である回転台がセットされる。直径3.5
間の二重盆でスピーディーで変化に富んだ場面展開が観ものである。
 組み上がった回転台に銀河鉄道の列車の客席がセットされて設営
が終了した。列車の出発前に試乗させていただいた。ジヨバンニが
本当の幸いを見つけに旅たった銀河鉄道。私たちのめざす本当の幸
いは何だろう?今晩のお客様は、この舞台で何を観い出していただ
けるのだろうか?  開演まで後3時間。
 天空に輝く銀河の星が光り始めた。若い劇団員達も昨日まで体育館
だった空間が劇場へと変化していくことに感動している。私たちチー
ムTAKATSUKIの一人ひとりも、天空の星のように、個性あふ
れる輝の中で、銀河を構成し多くの人たちの人生を照らし続ける様な
生き方をしていきたい。
 全ての準備が整ったのが午後4時。開演1時間30分前となった。
舞台前では塩とお神酒を捧げて安全祈願祭が行われた。山岡代表理事
の先導で2礼2拍手1拝で、公演の成功が祈られた。多くのお客様に
本当の舞台芸術に触れていただき、多くの感動を得ていただきたい。
そんな時が、今そこにやってきた。
 午後4時30分。体育館前には、約100名の列が出来た。手に
座布団を持ち寒い中ならんでいただいている。出来れば中に入って
いただきたいのだが、リハーサル中である。3,000円を払って
早くからならんでいただいている。この事実に感謝をしてこれからの
まちづくりの事業展開に反映していこう。 開演1時間前。
 午後5時、開場の時間を迎えた。「只今より高月発、銀河ステー
ション行きの列車の改札を始めます。お手元の乗車券を拝見します!」
山岡車掌さんの声で改札が始まった。立花車掌さんも笑顔での対応。
実行委員会のメンバーもそれぞれの役に成りきっての取り組み。
今回の公演には舞台だけではなく、様々所でドラマチックな取り組みが
展開される。もちろん主役は、係わり合った皆さん全員です。
 午後5時25分。会場は600名近くの人々で満杯となった。開演
前にNPO法人「花と観音の里」山岡代表理事より挨拶が行われた。
琵琶湖環状線開業という地域活性化のまたとないチャンスを生かす為
にも、地域全体でお祝いをして意識を高めようと「銀河鉄道の夜」の
公演を企画しました。すてきな舞台芸術を楽しんでいただき、地域の
文化の向上につなげようとの言葉が語られた。 
           さあーいよいよ開演です。
 迫力のあるコーラス、光り輝く銀河。人が生きることは何んだろう?
人が死ぬってことはなんだろう?私の人生は?あなたの人生は?宮沢
賢治の問い掛けが伝わってくる。
 上演時間1時間40分があっという間に過ぎていった。カーテン
コールの中で、JR高月駅前に咲いていたコスモスで作られた花束と
湖北の秋の味わいである柿の一枝が、わらび座に手渡された。合わせ
て、PRに使われていた銀河鉄道のキップの拡大したプレートも贈ら
れた。会場一杯の大きな拍手は、いつ止むこともなく特設TAKA
TSUKI劇場に響きわたっていた。
 終演後、扉口でキャストもスタッフもそろっての、お見送りが
行われる。お客様からは、「楽しかったよ!」「よかったね!」
等の言葉が掛けられ握手が交わされる。
 車掌役の清水さんを囲んでの写真撮影や、ジョバンニの杏さんの
サイン等が行われ、舞台の感動の余韻が楽しまれていた。
 会場の扉の外でもお見送りが続けられていた。わらび座も実行
委員会も、共に一つのものを作り上げた喜びが笑顔の表れていた。
 午後8時、お客さんの帰った会場では、撤収作業が始まった。40名
近くの実行委員がイス、ゴザ、シートを片付ける。3日間かかって設営
された劇場が一気に体育館へと戻っていく。大成功の喜びと、終わって
しまったことの寂しさが交錯しての作業が続けられる。
 わらび座の道具もトラック3台に別けて積み込まれる。実行委員
も一緒になっての搬送が始まった。誰、言うことなくこの手渡し作業
をわらび式と命名された。17時間後の明日4日には、大阪で公演が
行われる。全国にわらび座を待つ人がいる。そして全国にふるさとを
愛し、地域文化の向上を目指すまちづくりの仕掛け人がいる。
 午後11時、撤収作業が終わった。みんな揃って笑顔での写真をと
シャッターが切られたが、お疲れの顔もあちこちに。この心地良い
疲労感がたまりませんとの声もある。どちらにしてもすてきな心意気
が写っているすてきな写真です。こんな写真を撮る次の機会はいつで
すか?
 公演の成功祈願祭に奉納されたお神酒。地元山岡酒造の「湖誉れ」
午後11時をまわっている中、お神酒のお下がりをと持ち込みで、
いつもの福龍飯店へ。宮沢賢治の世界を肴に今回の事業を振り返り
ながらコップを進める。日が変わってもその勢いは衰えず、メンバー
の心の中には、いつまでも、いつまでも天空の銀河が輝いていた。
            お つ か れ さ ま で し た !